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2012/7/18 [競走部]

ディーンと九鬼が活躍誓う

オリンピック・パラリンピック学内壮行会レポート 


 7月18日、早稲田大学・早稲田キャンパスにてロンドンオリンピック・パラリンピック壮行会が開かれた。
競走部からも、やり投に出場するディーン元気(スポ3)と4×100mRメンバーに選出された九鬼巧(スポ2)が揃って出場。多くの早大生が集まり、きたる大一番に向けて励む学友にエールを送った。


 

今週末開催のトワイライト・ゲームスに出場予定だ。

 ディーンは「大学の壮行会なのでリラックスできた」と終始落ち着いた表情。得意の英語で自らの抱負を語り、学生を驚かす場面も見られた。

 夢の舞台に向けてはこれから調子を上げていく。来週からは村上幸史選手(スズキ浜松AC)との合同合宿を予定していることも明らかにした。
周囲から上位入賞への期待がかかるディーンだが、本人は「まずは予選でしっかり投げることが大切。予選で決勝の結果がある程度見えてくる」と、堅実に一歩一歩前を見据えている模様だ。

 「やり投でオリンピック(日本)過去最高の結果を出したい」と宣言したディーン。
表彰台への思いは?という質問に対しては、2年前に出場した世界ジュニア陸上選手権(76m44で銀メダル獲得)を引き合いに出し、「あの時も(表彰台に上がって)変な感じがしたんです。でも当時の自分ができる全てを出し切れたれた上での結果だった。ロンドンでも同じことができれば(表彰台の)実現もあり得るのでは」と発言。多くの学生や報道陣を前に、自らの言葉で想いをしっかりと伝えるディーンがますます頼もしくなったように感じられた。

 


 

オリンピック村では、同年代の卓球選手、石川佳純選手に会いたいと語り、場を和ませる一面も。

 今月初めにリレーメンバー代表入りが確定した九鬼は、この日まで行われていた代表合宿から壮行会へと駆けつけた。
初の代表入りとあって緊張もひとしお。しかし、「(メンバーは)快く受け入れてくれた。男子4×100mRだけでなく、マイル(4×400mR)や女子リレーメンバーも含め全体が良い雰囲気。」と、メンバー間の良好な関係が構築されているようだ。

 男子4×100mRは前回大会で銅メダルを獲得した種目だけに注目度も高い。しかし今大会メンバーの顔ぶれは前回大会とは一新。前回大会で3走を務めた高平慎士選手(富士通)を除くと、4人が五輪初出場の選手、うち3人が大学生と若いチームだ。自らもその一人である九鬼は、「若いチームの勢いで頑張っていきたい」と意気込むとともに、個人としては「来年、再来年につなげられるようなオリンピックにしたい」と見据えた。

 「オリンピックで会いたい陸上選手は?」という報道陣の質問にはウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)やアサファ・パウエル選手(ジャマイカ)の名前を挙げた。しかし、「今回は自分も選手として行く。観客目線ではなく、あくまでも選手として彼らの走りを見てみたい」と語った九鬼。世界を圧倒する陸上選手を前にしても、物怖じすること無く見つめるその姿には力強さがあった。

 リレー代表メンバーは5人。1名は補欠ということになるが、出場順や誰が走るのかについてはまだ確定していないという。今季急成長を遂げた九鬼がロンドンでも波に乗ることができるか―、新たな起爆剤として期待が集まっている。


 

オリンピックでの活躍を期待しています!

 やり投は8月9日(予選)と12日(決勝)に、4×100mRは11日(予選)と12日(決勝)に行われる。(※全て日本時間) 
この夏、いちばんアツい激戦が交わされること間違いなしの両種目に注目だ。

 

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT、PHOTO=矢野真由実)
 


 
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